智代アフター感想

もうこの作品は感想をどのように書いたものか悩みに悩みました。
どのように書いたらいいのか。
それに個人的にどうしても気になったことがあるので、なかなか感想を書けずにいました。

決してRPGでないがしろになっていたわけではないです……

ごめんなさい、なっていました(w
いや、だってあれ面白いんだもん(死

まぁ気になっていることがあったのは事実ですけど。
それについては後で語ります。
…結局私が智代というキャラクターを掴みきれてなかったのが原因でした(汗

ちなみに今回の感想、人によっては嫌悪感を覚えると思いますので、その辺は覚悟してください。
批判のメール等は受け付けますが…。ちなみに今回の感想ほんとに毒が多いので(汗
ほんとに覚悟してください。
ではいきます
(CROSS†CHANNEL、まほらばのネタバレあり)
注:後半部分をアフターアフター以降とします。

後半部分、いきなり話が急展開します。
どうしてこのようなつくりにしたのかちょっと個人的には謎ですね。

ああいうネタでやるなら

記憶を失う

楽観的にみた最初の一週間

記憶を失いつづけることによる絶望、高校時代以降のことを忘れているから、自分は実は愛されていなかったのではないか、という不安を抱く。


という流れをちゃんと描いて、ようやく、3年たって、愛されている、という確証を得るという流れにしたほうがよかったかと思います。
あまりにも置いてきぼりを食らった感がして感情移入しきれなかったんですよね。
この辺は今回明らかに失敗していると思います。


でもああしなければいけない必然があったんですよね。
もし、このような流れをきちっと書いて朋也が死ぬという流れを書いたのならそれこそもっと巷で非難の声があがったでしょう。
なんで殺すねんと。
だからああして少しでもああいう流れを納得させるしかなかったんだと思います。
(いや、この状態でもあがりまくってますけどっ)


で、そこまでして描きたかったことは何かというと、結局はクロスチャンネルの焼き直しなんですよね(汗
まぁこの辺はしょうがないのかなぁ。
でもあまりにもクロスチャンネルとの類似点が多い(汗


・一週間ごとに記憶リセット
・最後にメッセージを配信

ちなみにクロスチャンネルの最後の放送内容。

生きている人、いますか?

もしいるのであれば、聞いてください
今あなたがどんな状況に置かれているのか、俺は知りません
絶望しているかもしれない
苦しい思いをしているかもしれない
あるいは・・・・死の直前であるかも知れない
そんな、全部の人に、俺は言います
・・・・・・・生きてください
ただ、生きてください
居続けてくれませんか
これは単なる、俺のお願いです
もしこの声を聞いてくれる人がいるのであれば、一人ぼっちではないってことだから
聞いてる人が存在してくれるその瞬間、たとえ自覚がなくとも、俺とあなたの繋がりとなるはずだから
そう考えてます
人は一人で生まれて、一人で死にます
誰と仲良くしても、本質的には一人です
通じ合っても、すべてを共有するわけじゃない
生きることは、寂しいことです
寂しさを、どう誤魔化すかは・・・大切なことです
そのために・・・他人がいるんじゃないかと思います
あなたには誰かとの思い出が、ありますか?
それは貴重なものです
決して忘れないようにしてください
孤独と向かい合った人の、唯一の支えだからです
理想は、近くにいてくれる誰か
けど今は、そんな当たり前さえ保証されない
けれど・・・俺はここにいます
あなたがそこにいるように



こちら、群青学院放送部


「生きている人、いますか?」


「ではまた来週」

人生の宝物を探してほしい、というメッセージを付加しただけなんですよね。
どうも麻枝さんはこの作品の影響を受けた感があります。
それがいいか悪いかは別にして。

さてと、話を戻します。
朋也が手に入れた人生の宝物とは結局は「智代との幸せな日々」でしょう。
智代もきっと、同じものだと思います。
智代はきっとこれから先も永遠の愛を信じ一人で生きていくのでしょう。
それは一人の人間として強いのかもしれませんがあまりにも哀しく、そして貴い。

それでも智代はそれでいいんでしょうね…。



「再婚はしない。私が好きなのは生涯あの人だけ。あの人が死んでしまい何度も死のうと思った。でもそんな私を支えてくれたのが朝美だった。血がつながっていないから何?私のことをお母さんと呼んでくれるあの子がいたから私は幸せな気持ちになれた。あの子は私の娘、私があの人を好きなのと同じように生涯変わることのない気持ち。」
まほらば 黒崎沙夜子

なんかこれをふと思い出しました。

さてと前半部分にいきましょう。
前半部分はほんとに楽しめました。
鷹文と可南子のシーンはこの前かきましたが、そのあとのともとの別れるまでのシーンがいいですね。
やはり、智代はこのとき弱かった。ともを引き離したくない、それは結局は智代のエゴでしかない。そういうことを書いたのはすごいと思いました。
そしてその流れも非常によかった。
可南子をほんとにうまくつかったなぁとおもいました。始め出てきたときには、ギャグキャラだとおもっていましたが、鷹文の件も含めてまさかそういうキャラだったとは。
そういうわけで前半部分は大満足だったのですが、後半がどうも(汗
やはり唐突だったのが一番の問題ですね。



さて、ここで一番初めの問題。私がどうしてもしっくりこなかったのは
『どうして、ネットという媒介を介して智代がメッセージを送ったか?』という点です。
たしかにネットを用いればたくさんの人にメッセージを与えることができます。
ですが、どうも智代のキャラとかぶりませんでした。
智代がネットを使うのは前半部分で一回しかないですし、ネットでメッセージを配信しようとするキャラかな、とおもったので。
で、ここから考えたとんでもない論がでてきまして、ネットを介して、自分もまた世界の人とつながっていることを実感したかったのではないか、現実に触れ合う人だけでは、智代もまた朋也を失った悲しみを癒せなかったのではないのか、という論を発展させていったのですが、
よく考えれば、ネットという手段があるならそれをつかおうとあっけらかんに考えるキャラですよね、智代は(汗
まぁこの辺の誤解があったのが今回感想書くのを遅れた原因の一つです(汗

感想終了。点数としては75点くらいですかね。
しかし長くなったなぁ…。