ユメミルクスリコンプしました。

ユメミルクスリ (初回版)

ユメミルクスリ (初回版)

あらすじ

何事もそつなくこなしてしまう"俺"は……ごく普通の少年。 イジメられたこともないし、加担したこともない。 そんな日々を、どこか虚しく感じてしまうお年頃でもある。 うまく"その他大勢"の一人として、のらりくらりと暮らしている。

毎日が楽しくないわけじゃない。 それなりに遊ぶし、バイトもしてるし、 勉強は最小限にして最大の効果、彼女だって…… それはまだだけど。童貞だって……それもまだ持ってるけど。 後生大事に年齢の数だけ守ってるけど。

退屈と言ってしまうと語弊がある。さりとてうまい言葉が見つからない。 そんな感情を"俺"は『自分の色』と名付ける。ドラマの主人公は、濃い。 主役なのだから当然だけど、なんだか凄い人生を歩むし、すごい考え方をしたりする。 すごいヒロインとすごい修羅場になったりする。



一方"俺"も世界でただ一人だけなのに……その色は透明に思える。

濃くない。

……これでいいのか? 突飛なストーリーが必要なんじゃないのか? そんな益体もないことを、暇つぶしに考えている。 だが俺だって、濃厚ストーリー様が自然にはやって来ないとは知っている。 終わり見えてる。限度見えてる。やばいと思う。




―――――けど、そんなもんかと諦めている。


"俺"は、ある時、3人の風変わりな少女と知り合う。


3人は本当に変わり者で、有り体に言ってズレていた。浮いていた。 "俺"のセンサーは、いらんイジメや仲間外れに巻き込まれないためにも、 そんな内角低めの女の子には近づくべきではないと警告を発するのだが…… なっちゃった、友達に。


だからもう遅い。


 クラスで総スカンをくらっている女、

 ヤク決めて繁華街で妖精を名乗るサイケな夜遊び娘、

 そしてすっげえ秀才なのにひたすら将来から逃げ続けることに頑張る先輩。


そんな四人のいまどきっ子が、手を取り合って落ちていくですぅ。



最後の一行駄目だろ、と思わず突っ込みをいれました。



ユメミルクスリ、コンプしました。
8時間くらいでコンプ。結構短めなのです。


定価が8800円なのだからこの倍くらいボリュームは欲しかったですが、内容は個人的には好みでした。
でもやはり、というかなんというか。
確実に人は選びます(w
テーマとしては、数年前一度話題になったかと思いますが、「透明な自分」。
もっといえば「アイデンティティの確立」の話です。
アイデンティティの確立に悩む主人公と問題をもった3人の話…、単純にいえばそんな感じですね。
ほどよくまとまった良作。これ以上言葉が出てこないんですよね。
それなりにうまくまとまっている感じです。
#まぁ多少文句を言いたい部分はありますが。

点数にして84点。
上記テーマに興味がある人はやって損はないかと。
#そんなに得もないけどw

個人的には結構好きでした。


ただね…
「赤○取っていると官憲にストーキングされるって本当?」
ってネタはさすがにやばすぎるかとΣ( ̄□ ̄;)