SHINO ―シノ― 黒き魂の少女感想
ただ―――それでも。
彼女はその手を、決して振り払わなかった。
SHINO ―シノ― 黒き魂の少女 (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 上月雨音,東条さかな
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/02/10
- メディア: 文庫
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この本のテーマは「永遠の生」と「命の軽さ」と作者さん自身が書かれていますが、その通りでしたね。
正直、ややネタは読めた部分はあるのですが、それでも楽しめたのはやはり登場するキャラクターが魅力的だったのと、やはりこういうネタが私は好きだからですね。
生と死。
この話を考えるとどうしても出てくるのが人間の狂気の話。(<ゆがんでるとかゆーなw
色々な狂気性をもった人間を出てきますが、それぞれが魅力的でした。
(約1名のぞく)
(#まぁその一名は志乃ちゃんの魅力を引き出してくれましたが(w))
それと、この本にあった「だが、悲しいことに―――。生きたいという人間の意志は、しかし、死によってのみ完結される」この考えがなかなか面白かったですしね。
そして、人はなぜ生きるのかの問いになかなか突っ込んでくれてよかったです。
またキャラクタで一番魅力があったのはやはり志乃ですね。
というか志乃ラブ(w
死というものについて非常に興味を持ち、人間の狂気性とかについても(おそらく)興味をもち、いつも無口で、何考えているかわからない少女――。
いや、個人的ツボに大ヒットなのですがw。クリーンヒットもいいところですね、ほんとに。
色々な名言とか好きな台詞があったんですが、全部↑のシーンにもってかれたくらいw。
いや、ほんとに個人的に大ヒットなんですよ、彼女。
キララ先輩もなかなかいいキャラしてくれていましたし。
そういうわけで面白かったです。
でも残念だったのが。
読点が多すぎたことですね。幾つかの部分で読点が多くて引っ掛かりを覚えてしまったですね、正直。
それが非常に残念かと。
そのせいかそれとも他に問題があったのかはしらないですが、なんか微妙に読んだあとに違和感が残っているんですよね(汗
ちゃんと言葉に出来ないのがもどかしいのですが…。ほんとになんか変な引っ掛かりがあるんですよ。
まぁ個人的にですが。
あと一つだけどうしてもいっておかねばならないことが。
登場人物の一人に来栖太一(くるすたいち)というキャラがいました。
ハンドルネーム×(クロス)
http://www.flyingshine.com/product/crosschannel/index.html
…( ̄□ ̄;)
作者さんCROSS†CHANNELやっただろ、絶対w
爆笑していました。