『FINE DAYS』読了
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
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点数はそれぞれ、8,8,10,9点。
それぞれの話について感想書こうとしたのですが…なんていうか難しいですね(汗
ただ、全体の話を通して思ったのは。
コンペの上位作品陣が気に入っている人は、間違いなく読んで損はない…っていうか、本当にいろいろな人がこの人の作品の影響を受けたんだなぁ、と思いました。
コンペの上位作品が好きな人にはお勧めかと思います。
やや文章がよみにくいところはありますが。
「眠りのための暖かな場所」と「シェード」だけ簡単に書きたいと思います。
・「眠りのための暖かな場所」
この作品はほんとにタイトルにやられました。なんでこの作品ってこのタイトルなんだろう?と読んでいる最中に???で最後まで読んだとき、あーーーこの続きを読みたいなぁ、だったんですが タイトル思い出して、ああ〜〜っと。タイトルをここまで上手く使った作品はそうはないと思います。
タイトルを思い出して、ああ、ここから先の話は蛇足なんだなぁ、と感じましたし。
もうほんとにタイトルを最後に思い出したときは戦慄しましたね…。
・シェード
老婆の話と現実の話をリンクさせてでなかなか色々考えさせてくれる話でした。
恋についての老婆の話がああ、なるほどなぁ、とおもって普通にいい話だとおもったのですが…。
最後、この話が老婆の創作かもしれないというのでやられたり。
見事でした。