第37回リトバス草SS大会フライング感想

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昨日0:00のときにスレがたってなくて締切来週にのびることになる!?と喜んでいたのは内緒(マテ
今回も参加できませんでしたがフラ感いきます。
厳しめの意見もあるかと思いますが、よろしくお願いします。



・虚口
丁寧に書かれている感はあっていいのですが、もうひと工夫ほしい感じでしょうか。
ちょっとあっさりすぎる感があります。


・たった一つの本当の嘘
>「ごめん、沙耶。やっぱり僕は、ちっちゃい女の子が好きなんだ!」
>フラれた。
理樹くん最低だw
とおもって読み進めていたのですが、なるほど、この会話自体も複線だとわかったときはやられた、と思いました。
鈴の猫をさがすのを優先させて別れるのと、これとではどっちがましかな、とちょっと考えてみたりもするのですが、構成がなかなか見事です。

しかし、西園さんの喪黒福造は似合うなぁ(苦笑


・Say it not so.
>そうだ俺は理樹と、鈴と、真人と、謙吾と、
>そこまで脳が理解した瞬間、感情が決壊した。


>そしてどうやら俺はその事故から一カ月以上もずっと昏睡状態にあったらしい。一時危篤状態にもなったらしいが全く記憶にない。
>夢を、見ていたような気がする。楽しい夢物語のような夢を。


全体的なんですが、わかりやすいところを二つほど抜粋します。
描写が明らかに足りていません。
恭介が成長していない、という話の発想は面白いかと。


・採用
恭介かわいそうすぎるwそんなに就職が信じられないのですかw
いや、まぁそれでこそ恭介な感がありますが。
>「どう思う真人」
>「こいつは真顔で嘘つくからな」
ここ吹きました。しかしその通りだw


・子供は過去と未来を繋いでく
話の筋としては好きな感じです。
子どもと一緒にがんばっていくっていうのがいい感じです。
しかしちょっといろいろと言いたいことが。
・文頭を一文字あけてください
・名前「」は基本的にやめてほしいです。登場人物が多いので難しいのはわかりますが。
・―は2本続けるのがいいかな、と思います。
・理鬼とか小ネタの導入に失敗している感が。これを用いたいのなら、文章でもう1クッションほしいです。
『鈴を相手に今日も理樹は理鬼となる』とか。うーんセンスないなぁ(汗



>理樹「西園さんの妄想のダシに使われる事も無い」
>―そんな妄想を聞くのは案外楽しかった
ココ案外好きです。ちょっとまて理樹w的な意味で。




・真実の想い
もうちょっと描写頑張ってほしいなぁ、と思います。
>そもそも呼び出して話すという時点で葉留佳のとる行動ではない。
しかし佳奈多ひでぇw
ちなみに葉留佳はしめるところはしめると思います。


冬虫夏草
作者さんLIAR GAME読んでます?なんてことをふと思って。
(ちょうどギャンブラーの錯誤なんて話がでてきたのですよ)
発想がすごい好きです。
ただ最後の狂うところはもうひと工夫ほしいかなぁと思います。


・コール
葉留佳と佳奈多、二人の甘い雰囲気がよかったです。
ちょっと葉留佳がわがままかなぁ、と思わないではないですがいいですね。


>その怯えた表情がなにかそそる。思わず喉を鳴ってしまう。
佳奈多自重しろw


>「ええ」
>さてどんな下らない理由なのやら。
なんだろ、ここの文章がすごい好きでした



・僕ボク狂想曲
作者さんは何を言っているのだろう。
理樹は最初から女の子じゃないか、常識的に考えて
…とまぁ冗談はさておき。発想がすごい見事ですね。重しとかったです、しかし結論がひどすぎるw
>「今まで何回も理樹君にされていたこと、今度は私がしてあげるね」
小毬ちゃん、じちょうしろwww

>「もしお前が、よう・・・いや女の子だったなら・・・」
恭介wwwww


・嘘味
> 棗鈴は、マタタビには酔うが酒には酔わない女だった。
笹瀬川佐々美は、マタタビに酔い、酒にも酔う女だった。
二木佳奈多は、マタタビにも酒にも酔わないが、自分に酔う女だった

最初の3文が非常にいいですね。
3人のやさぐれた(…というと語弊があるかもしれませんが)やりとりが非常に良かったです。


・牝犬の墓場  クドリャフカは濡れた
そんなにみているわけではないですが(ローマの休日とか、west side storyとかの有名どころしかみていないのですよ)古い映画を想起させるような雰囲気がいいですね。
>理樹はクドリャフカを後ろから抱き締めた。電源を入れた覚えはなかったが、ラジオが勝手に電波を受信していた。どこかのラジオ局の音声が雑音混じりに流れ始めた。それは六十年代の古い曲だった。私の恋人になって、言ってくれるだけでいいの、私の恋人になるって。
このシーンがほんとロマンチックで好きです。