俺の妹がこんなに可愛いわけがない8巻 感想

もう、ほんとなんていったらいいか…最高でした。
もうとりあえず、ファンなら迷わず、よめ、といいたくなるほどよかったです。
点数は文句なしの10点満点。
これ以上の感想をかけ、といわれても無理な感はあるんだけど…。
以下駄文。(もちろん激バレ)

7巻おわったとき8巻はこんな感じでいくだろうと予想しました。


黒猫とつきあう→桐乃が京介と黒猫の関係で苦しむ→桐乃が京介に自分の気持ちを吐露。→妹と、黒猫の間で京介はなやむが結局は黒猫を振る→黒猫もいちおーこういう終わりも覚悟しており、それを受ける。


色々なバージョンはありえそうですが*1、こんな感じで進むだろうと。
そして実際に読んでみたら…やられたな、と。
特に感心したのは黒猫が二人に自分の望むハッピーエンドを提示する展開ですね。
これはほんとにうまかったな、と思います。
黒猫がこのハッピーエンドに到達する方法を必死に考え……京介にハッピーエンドを提示後、このEDを成立させるための変化を促す辺り、すごいヒロインだな、と思いましたね。
実際に、話はほとんど黒猫の望んだとおりにすすみ、京介、桐乃、そして黒猫の3人の間がおもいっきり変化のあった巻だったな、と思います。
京介に桐乃が京介のことをそんなに嫌っているわけではなく、そして自分がシスコンだとさとらせ、桐乃には黒猫に自分の気持ちを吐露させた。
この過程はたしかにあのハッピーエンドには欠かせない要素であり、それを見事にやってのけ、黒猫と桐乃の関係が本当に良好になっていく展開が非常によかったです。
京介はいつ、最後の絵の意味を「理解する」のでしょうか。

しかしそれにしてもほんとに見事でした。
9巻以降、この3人の関係がどうなるのか楽しみです。
…麻奈実ルートはさすがにもうきついよねorz。(1巻からずっと私は麻奈実派です)
いや、個人的にはヒロインとしての見せ場があればいいのですが*2
麻奈実についてもいろいろ考えさせられる巻でしたね。
これについては後述します。


そして今回伏見さんよりこのような発表が。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51257960.html
>今後のことなのですが、9巻では日向視点で黒猫一家の日常や8巻裏話などを描きます。これはほぼ書き上がっている短編で、かなり面白い物に仕上がったと思います。
9巻より他視点を入れた物語になるようで。
伏線回収に動くのでしょうか。ほんとにいっぷうかわった俺妹になりそうで期待します。*3


以下雑記。

・QBさん帯にでてくるとはwこんなところまで出張してきましたか…。
・P44 さすがの沙織さんも怒りますよね。こういうのも新鮮でよかった。
・P53 「貼っちまったよー。フヒ」じゃねーーよwwww
・P65 何やってたんだ、桐乃…ってかこの伏線回収はひょっとして次巻?
・P74 京介、最低すぎるwwwwそこまで割とシリアスだっただけに激ふいたw
・P79 こういう受け答えを即答できる辺りはすごいと思います。
・P81 瀬名さん巻を増すごとにひどくなってねーか?w
・P86 真壁くんの女装ネタは、とある魔術の超電磁砲のなんかに寄稿したSSだそうで。ここで伏線はったんなら、どっかで収録お願いしますorz
・P93 あ、やっぱり、付き合っているって思われてたのね。
・P114 これは8巻ラストで京介が黒猫にたいし回答を行った場合の黒猫の絵ということでいいのかな。
・P123 あやせさん最近マジでこわいです、ライターは洒落にならない、ライターは。
・今回一番つらいのはあやせ派と加奈子派じゃないかな、と思います。ってかあやせここまで主人公に惚れていたのは予想外だなぁ。せいぜい冗談をいいあえるような友達以上恋人未満の関係だと思っていたのに。それだけにあやせのあの反応はきつかったです。しかしこれはあやせの自業自得ですね…、2巻であれほど嘘を嫌っておきながら、8巻でほんとに今までついてた嘘に苦しめられたのですから。加奈子派は、うん、一文字もでてないしね(汗
・ところで9巻でひょっとして京介は「彼女とわかれたぜ!だからお前にまたセクハラすることにした」とか言い出すのだろうか(w。もしこんなことしたらあやせがマジで殺しても驚かないw
・P171辺りのやりとりはPSP版でもあったなー。あの部分だけ伏見さんが書いたのかな?
・P189 やっぱりリノは桐乃だったか、ってことはやっぱり3巻の彼氏ってのは…。
・P261〜 水面下でいったい京介をめぐってどんな争いが桐乃と黒猫の間で行われているんだ…。
・P286 どういう感じで相対したのかぜひ知りたいなw>桐乃と黒猫3姉妹


・麻奈実について
もう〜わかんねーというのが本音だったり。
初めのうちは単なるのんびりした幼馴染で、2巻の髪型のこともあり、不変の象徴的なキャラなのかな、と思っていたのですよ。
けど3巻辺りからあやしくなりはじめ、たんなるのんびりな幼馴染ではないとおもっていたのですが…8巻は本気でやられました。
黒猫もいろいろ京介と自分との間でシミュレートしましたが、麻奈実も大分シミュレートしていたのでしょうね…。
そのたびに兄のことが好きな桐乃のことがでてきて、ダメになった…というのなら話はまだ単純なのですが、もう1個何かありますね、これ。それこそ、麻奈実と桐乃の間にはなんかとんでもない因縁みたいなのが過去にあるのだろうな、と思ったり。
個人的に引っかかっているのは、京介がなぜ桐乃が生まれたときのことを忘れはしない、といっているほどはっきり覚えているのに、なぜ桐乃と京介と麻奈実を交えた3人のことをまったくといっていいほど覚えていないのか。
そういうこともあるだろ、で済ませていいのかな〜、と気になっています。
何かがあって、京介と自分が付き合うことを桐乃は決して許していない、と麻奈実は思っているという予想なのですが、さて。
ってか麻奈実も大分、京介のシスコンっぷりを知っている印象なんだよね、一連の騒動の顛末を京介にいったレベル以上に麻奈実は計算済みでしょう。
ってか4巻、あの時麻奈実、裏でどんなこと考えていたんだ…空恐ろしくなるわ。


しっかしほんと麻奈実には物事がどのくらい見えているのだろうか。計算外の事象もありましたけどね。P234。
なぜここに鍵がかかっていないのか。これはこれで考察の必要性がありそうですが*4ここで妹を頼ったことは本人もいっていますが計算外でしょう。
麻奈実はいったい何をたくらんでいて、何が望みなのか。
このことについてもそのうち語られそうで楽しみです。
そして今回、「おこるよ?」と麻奈実がいうといいなりになる京介がよかったです。
いい関係だよな、ほんと。いつもはのんびりとした幼馴染でたまにきつい。
#裏で何を考えているかわからないけど、根っこはのんびりとしたヒロインだと思います。
こんな飴と鞭見たいな関係がいいです。
あと本気でおこった麻奈実がどんなのか気になる。

*1:たとえば、黒猫が桐乃の気持ちを京介に伝えたり

*2:あ、もちろん麻奈実ルートになるのは大歓迎ですよ、まだ10%くらいは残っている…はず

*3:正直いえば他視点が加わることで原作の面白さが損なわれそうで不安もあるんですけどね。けど伏見さんならやってくれるだろうと

*4:ってか、2巻以降、鍵かかっていたのだろうか