SHI‐NO―天使と悪魔感想

SHI‐NO―天使と悪魔 (富士見ミステリー文庫)

SHI‐NO―天使と悪魔 (富士見ミステリー文庫)

「…………あーん」
はてさて、僕はいったいどんなリアクションを返せばいいのでしょうかね?


表紙を見たときに思いました。
僕が犯罪者にしかみえませんっw
まぁそれはさておき(w
読了しました。


今回もまた面白かったです。新キャラ登場しましたが、これはレギュラー入り確定でしょう。
今回の話をみただけで、このキャラが十分に面白いキャラだとわかったのでこれから先の展開に期待させてもらいます。
そしてこのキャラがこれからの話においてどういう役割を担うのか楽しみにさせてもらいます。「僕」の気苦労はさらに増えそうですけどねw。
クロス君も、なかなか活躍してくれちゃってますね。
彼もこのままレギュラー入りするのでしょうか?最後の漫画を読むとちょっとかわいそうにはなりますがw
魅力的なキャラが非常に多いのでこれから先の展開を期待させてもらいます。
やっぱりこの小説はキャラが面白いよなぁw


ストーリーのほうは今回終わりまでの道が提示されましたね。
志乃ちゃんがどうして事件にかかわっているのか、それは「僕」と同じように趣味とか嗜好とかだと思っていましたが、そういうことだったのですか。
またずいぶん回りくどいことを、とは思わないではないですが――それほどまでにして「僕」と一緒にいることを求めるのですね。
てっきり(こういうのでよくあるお約束のように)「僕」への感情に気づいていないのかな、とおもったのですが、そういうことはまったくなかったのですね。
この辺の話、どのように決着をつけるのか期待させてもらいます。


点数としては9点。面白かったです
以下バレあり。
「彼女に―――人を殺させてあげてください」


真白と大垣の話は今回いろいろ考えさせられました。
彼女たちも幸せになる道があったと私は思うんですよね。
ただ、ほんとにこの二人は不器用だった、だから出来なかった。
ただ、それはほんとに細い細い道だったのかもしれないですが、その細い道をえらべなかったから(というか通れなかったから)彼女は彼への愛情をこういう形でしか示せなかったわけで…。
それがすごく切なかったです。
…まぁこういう話私大好きなわけですけどね(死
この真白と大垣の話はほんとに個人的に好きでしたね。
よかったです。
願わくば、志乃ちゃんたちが志乃が人を殺すというようなラストを迎えませんように。



あと名前ネタには正直やられました。
碓氷省吾 → ザック・ユーベンス→ キリー・アイアン→江川善治→相田正樹→飯村聡史→大垣六郎
イニシャルにして並べると
S.U Z.U K.A Z.E M.A S.I R.O→涼風真白
ってことですねっ(汗
一読したときには全然気づかなかった(汗
善治が善という漢字を「ぜん」とよんでZとするのが強引ですが、まぁこのくらいは許容範囲でしょう。