SHI-NO―愛の証明読了

SHI‐NO―愛の証明 (富士見ミステリー文庫)

SHI‐NO―愛の証明 (富士見ミステリー文庫)

「と、ともかく。鴻池キララ、支倉志乃……それから、山田太郎。私は、あなたたちに会いに来たんです」
                       高柳美咲


読了しました。
数ある台詞の中から上を選ぶのは問題だとおもいつつ(w、感想書きます。



あいかわらずキャラがよかったです。
今回初登場の高柳美咲が非常にいいキャラしてくれてました。年上でドジッコ属性、っていうのはなかなか新鮮でよかったです。*1
またストーリー展開も王道なようでSHI-NOシリーズらしさをだしていてよかったかと。
推理のシーンはこのシリーズの中で一番見ごたえがあったかと思います。
また、「僕」と志乃ちゃんの中での意識の変化らしきものも見えてきたかと思いますのでコレから先の展開が非常に楽しみですね。



ただ残念だったのが。(以下ネタバレ)
今回テーマ的部分がややいまいちだったかなぁ、と。
最後の真白と『僕』の会話部分、いわんとしていることはわかるのですが…、どうもやや冗長な感じがしてしまいました。
書こうとしていることはわかりますし、二人が会話していること自体はいい感じなんですが、どうも落ち着きがないというかしまりが悪いというか。ほかと比べて少しういていたかなぁ、と。
どうもそう感じたので残念でした。
あと「僕」が犯人に打たれる前後のシーンがちょっとイマイチだったかなぁ、と。
どこが、とはいえないですが。

そんなわけで10点満点中7点

*1:うたわれるもののトウカは個人的にはドジッコというより天然