というか、そもそもの疑問、そして、たとえばこんな厨２な解釈

そもそもの疑問として。１１巻でこんなシーンがありました。

Ｐ２６１

俺は、桐乃こととっくに許している。
「――なら、やっぱ無理。あたしはまだ、許せないから」
「……俺も、今はまだ許せそうにない」
自分自身を、だ。
だから、仲直りしたい気持ちは変わらないけど、もう少しだけ時間がほしい。

http://d.hatena.ne.jp/foolis/20130625/p2#seemore
ここから考えると、この出来事から９日後に自分が許せないのに告白していいの？って感じなのですが。
それはわかっているけど、それを抑えきれないくらい桐乃が好きだったんだよ、というのなら、何もしないのがおかしいし、恋人を大事にしたかったというのなら、黒猫にＨなお願いしたのがおかしいし。
＃黒猫にはマジで惚れていたでしょうし。
それはともかく、そもそもなぜ許せないのか、という解釈から。そしてこれはちと酷い、厨２的な解釈。

・あの二人はなぜ自分を許せないのか。
これは自然な流れとして桐乃にかっこいいところをみせなくなったから、でしょう。桐乃が自分を許せないのは、勝手にかっこいい兄貴がいなくなった、と思い込んだため。
俺妹２期アニメ１３話、Ｂパートで桐乃を迎えに行ったところを考えるとあのときもいなくなってはいなかったのですがね・・・。
＃・・・・・・あのとき認めていればここまで話がややこしくならなかったものを。

だから個人的には、贖罪的な意味もあのつきあいにあったのかな、と思います。あやせから、桐乃がいなくなってしまうことを聞いていた、そして桐乃が自分を恋愛的に好きだということも聞いていた。
だから贖罪的な意味もあって桐乃に告白した、と解釈しています。
京介が桐乃にお布団デートを頼まなかったのはそういう変なところをみせたくなかったからで。
京介ができる限りのかっこいい兄貴を貫いた。
＃お布団デートのときを除く・・・ってかあれたぶん一人で部屋の中で叫んでいたっぽいしね。たぶん桐乃が聞き耳たててたのか、それとも聞こえてしまったのか。

そう考えるとちょっと面白く考えられることがあって。桐乃もまた、京介と付き合うことになって、枷がありました。
桐乃が惚れたのは『かっこいい兄貴』です。
だからかっこいい兄貴である、お布団デートなんか頼まないし、桐乃に（京介の欲望のまま）京介がせまることもない、ということを桐乃も理解していて。
桐乃は桐乃で罪があったから、そういう京介に対して何も言えなくて。

でもこの物語の本当に最後で。
桐乃は何もないところでキスされて。
京介がもうふっきれたのかな、という確認のためのキスであっても（私はそう解釈してる）、それははじめての京介からの行動で、桐乃もまた救われた・・・と解釈すると厨２ですが、おもしろいかな、と思いました。
まぁそんな感じで考察終了させていただきます。