叙述トリック

さて、そういうわけでまたしても叙述トリックの罠にはまったわけですが。
いくつか叙述トリックの作品を紹介しようと思います。

……なんて書き出しで印象に残っているものをいくつか紹介しようと思ったのですが。
叙述トリック、とわかっただけで作品の魅力が削がれることが多いから、いった時点でアウトだよなぁ、と思ったり（汗
たとえばこの小説
http://gangan.square-enix.co.jp/spiral/otherstory/readit/story03.html
の場合、叙述トリックだとわかれば、犯人が特定できます。
だからいろいろと紹介するの、難しいなぁ、と思った次第（汗
いくつか紹介しようと思いますが、もし興味を持たれた場合、叙述トリックだということを忘れて作品を楽しんでください♪

・ゲーム

Ever17 -the out of infinity- [恋愛ゲームセレクション]

叙述トリックモノのゲームでは、これは外せないでしょう。
もう７年も前の作品なんですが（一番初めにでたのは２００２年、その後、何度も廉価版等でる）、ゲームで叙述トリックをここまで見事に（トリックとして）用いた作品はないのではないでしょうか。
最後のココ編は、ほんとにシナリオにぐいぐい引き込まれました。
ゲーム終わったの、明け方の５時でしたし（汗
＃確か、ゲームで初徹夜
ちなみに今年、ＰＳＰで出るそうなので、未プレイの方はお勧めします。
http://gmstar.com/psp/ever17.html

工画堂スタジオ シンフォニック=レイン愛蔵版

このゲームは叙述トリックを非常に綺麗に用いてくれました。
叙述トリックの内容を途中でよめてしまったとしても*1、おそらくこの作品の魅力は全くと言っていいほど、損なわないでしょう。その点で非常に優れた作品です。
叙述トリックが明らかになったあとの（プレイヤーにとっての）世界の変貌が非常に見事でした。

・車輪の国、向日葵の少女
非常に大胆な叙述トリックです。これを反則ととらえる方もいますね…。
＃個人的には、反則ラインぎりぎりをわたっているかなぁ、という感じ。
しかし、ほんとに叙述トリックがわかったときはだまされたなぁ、と感心しました。

アニメ
・Ｈ２Ｏ
アニメの叙述トリックは難しいなぁ、と思った作品でした。あとから見直すとほんとに伏線が見事だとはおもうのですが…。
なんというかいろいろと難しいです。
まぁこのアニメの魅力は、叙述トリックで、”あるもの”を否定しておいて、最後の展開でそれを肯定する、展開なのですが（苦笑

映画
・シックスセンス
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31786/index.html
アニメも難しいですが、実写映画ほど、叙述トリックが難しい作品はないのではないかとおもうのですが、これは非常に綺麗に決めてくれたと思います。
叙述トリックをつかった作品のまとめ方が非常に綺麗でした。

ちなみに私が叙述トリックに初めて出会った作品は、

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

これだったり。
かまいたちの夜が好きでこの作品を読んだのですが、読み終えて２０分後に叙述トリックの内容に気づきました（馬鹿
叙述トリックがなかったら別に大した作品でもないなぁ、と当時思ったのですが、なんかamazonみたら高評価が多くてびっくりしたり。
今見たらまた別の印象を抱くのかな？
あと感想見たらグロイとの意見が多いですが、そんなにグロイって印象もないんだけどなぁ、この作品（汗

*1:伏線はありますが、おそらく不可能